先月、Phat Field Creatorsで演出、撮影、ドローン空撮、編集を行わせていただいたミュージックビデオ「バスの運転手 / ユキヤスト」。
公開から1ヶ月が過ぎ、再生回数がまもなく1000回に近付こうとしています。
この間に、カバーシンガーのユキ安床さんと、主演女優のキラさんが、神戸のラジオ番組「三上公也の朝は恋人 (2021年11月3日):関西ラジオ」や「SakuっとLa・ら・Ra西宮/ひぐちのりこ (2021年11月23日):さくらFM」などに出演され、この作品の告知活動にご尽力を尽くされています。
この「バスの運転手」は、単なるミュージックビデオではなく、参加する皆さんの様々な思いが詰まった作品。
元々この曲は、関西を中心に活動をされていたシンガー「おしな」さんが作詞作曲をされ歌われていた楽曲。
その「おしなさん」が、数年前に難病である「多系統萎縮症」を発症され、ステージに立てなくなってしまわれました。
おしさんが、自分の曲を多くの人に届けて欲しいと、ユキ安床さんとキラさんに託され、この名を受けた2名が中心となり、これまで、おしなさんから沢山の元気と笑顔をもらったと言う、おしなさんと関係のある有志の仲間が集まり、「おしなさん」を元気づけたいと始まったのが「おしなプロジェクト製作委員会」で、その第1弾の作品として「バスの運転手」が作られました。
Phat Field Creatorsは、ユキ安床氏と30年来の親交があり、今回ミュージックビデオ実現のご相談を受けました。
お話を伺い、当社が制作を担当するのであれば「とことん拘らせていただきますが、良いですか」との条件を提示させていただき、制作がスタートしました。
お話を伺う中で、単なるミュージックビデオではなく、見る人の気持ちに残る作品にしなければと思い、当社としては「ミュージックビデオ」ではなく「短編映画」として撮影を行う事にしました。
映像に出てくるバスは、路線バスとして実際に走行をしている「実車バス」を、様々な条件がある中でのお借りして撮影。出演者も「有志」の方々ですから演技の経験はゼロ。10月前半の撮影と言う事もあり、陽の回りも早く、午後3時には夕方のように陽が赤くなってしまうなどなど、非常にスケジュールに制限がある中で撮影を実行しました。
そう、通常だと、2〜3日のスケジュールを組む所を、1日で撮りきらなければならなかったのです。
その為、キッチリと脚本を書き、カット割りをし、効率良く撮影が行えるように撮影スケジュールをキッチリ組み上げ、それを出演者全員に配布、しっかりとのみ込んでいただいた上で、撮影に挑みました。
おしなさんの曲を、沢山の人に届けたい、そして、おしさんを元気づけたいという、皆さんの思いが、ひとつになり、無事に撮影を終える事が出来、作品が完成したのでした。
もちろん、もっと「ああしたかった」ここは「こうしたいなあ」などなどは、沢山あります。でも、十分に納得出来る作品に仕上がったのではないかと思っています。
是非皆さんも、ご鑑賞いただき、感じて頂ければ幸いです!